現在社畜の掌編とエッセイ

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第104回職域団体対抗将棋大会感想

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 第104回職域団体対抗将棋大会に参加しました。

 私の所属している会社では複数チーム参加です。一軍はそこそこ、いや、かなり強いのですが、二軍はあんまり強くありません。とは言え、将棋を指していない人と比較すれば激強だとは思いますが。

 

 どんなスポーツでもゲームでも同じですが、本気でやっている人と、齧っただけの人では才能やセンスだけでは埋めきれないレベル差があるものです。

 

 ただ、こんなとこに来ちゃう人はそこそこ真面目に将棋を指している人が多いので、勝つことは楽ではありません。二軍、三軍チームでも化け物のように強い人が沢山いるのです。なので、下位クラスであっても油断することはできません。

 

 私の実力は、『将棋クラブ24』――ネット将棋クラブで、1000弱、5級程度なので、弱いわけではありませんが、強いわけでもありません。個人的には、24のR(レーティング)で1500欲しいところですが、歳のせいか成長は難しいかもしれません。

 

 そんなレベルでも下位クラスであれば、そこそこ勝つことができます。ただ、油断は禁物です。本日の成績は、4勝(全勝)だったのですが、相手のポカが多く、完全な勝利とは言いづらい状況でした。前回も2勝1敗だったので、勝つことは出来ますが、容易ではありません。

 

 団体戦なので、不利な状況でも放り出す人はほとんどいません。ただ、このレベルですと、慎重になるあまり、攻めがぬるくなる人がいます。安全に、安全に、と攻めてくる場合は逆転のチャンスになります。死んだ振りをして好機を待つ忍耐力が必要になります。逆に言えば、自分も安全ばかり考えていると、大きなミスが無くてもいつの間にか悪くしてしまう危険性もあります。注意が必要です。

 

 本日の結果は上々でしたが、戦局はかなり微妙でした。第一局は矢倉の変形で序盤でかなり良くしたのですが、攻めきるのは大変でした。6九玉の形のまま戦いが起こったため、あまり無理な攻めをして飛車を渡したりすると反動が厳しいのです。駒をなるべく渡さずに攻めきるように注意をしました。第二局も矢倉で、今度は序盤で危なくしましたが、相手のミスもあり押し切ることが出来ました。第三局は対振り飛車でした。居飛車穴熊に組めたので十分と思っていたら、何故か相手の方が自爆穴角をされ、1二歩で角がほぼただで貰うことができました。その後、暴れられましたが、こちらは穴熊ですから、速度計算は簡単です。そこそこの形にされるのを許して攻めきり勝利することができました。第四局も矢倉で、相手の方の棒銀で9筋を突破されて、序盤は容易ではありませんでした。ただ、駒を使っての攻めでしたから、一気に終盤に持っていき1筋からの逆襲で即詰みに持っていって勝利できました。

 

 こうやって振り返ってみると簡単そうに思えます。確かに、第三局は角がプレゼント状態だったので気分的にも楽でしたが、二局も四局も油断すれば負けていたような状況でした。とは言え、安全に勝つなんて、相当の実力差がないと不可能です。まだまだ修行が必要です。

 

 などと言いましても、勝ち負けだけではありません。私たちは棋士を目指している奨励会員ではありませんから、負けても構わないのです。重要なことは社内の人と協力して目標に向かって頑張ることなのです(ですから、勝とうとすることは当然重要なのです)。また、将棋を通じて社外の人と交流を行うことなのです(なので、マナーは非常に大事です)。そして、楽しむことなのです(ホント、勝っても負けても楽しいです)。

 

 こんな楽しいイベントを社会人になって味わう機会はなかなかありません。もし、興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、将棋部のドアを叩いてみてはいかがでしょう。有意義な時間を過ごせること間違い無しです。

 

 了